パソコン修理の費用はさまざまな要因によって変わります。不具合の箇所や原因によって、作業内容や材料が変わるからです。また、依頼する業者によっても設定料金が違います。
パソコン修理費用の相場や業者の選び方をご紹介しますので、できるだけ費用を抑える方法を見つける参考にしてみてください。気になるデータの扱いについても解説します。
内容別パソコン修理の費用相場
以下の表は、修理箇所ごとにかかる修理料金の大まかな相場です。金額は、弊社がランダムに選んだパソコン修理業者5社のホームページに記載されている料金の平均です。不具合の原因によってはこの金額と大幅に違うことがあるので、あくまで参考としてお考えください。
パソコン修理の内容別料金の相場 | ||
モニター修理 | 画面のひび割れ、点かない、ノイズが映るなど | 25,925円 |
キーボード修理 | 破損、反応しないなど | 13,666円 |
電源系統の修理 | 電源が点かない、急に落ちるなど | 25,325円 |
動作異常の修理 | 動作が遅い、熱くなるなど | 12,500円 |
ウイルスの除去 | 不審なメッセージやポップアップが表示されるなど | 13,312円 |
インターネット環境の修理 | インターネット接続ができない、 メールの送受信ができないなど |
18,195円 |
データの復旧 | 必要なデータが消えてしまったなど | 43,656円 |
例えば、部品をクリーニングするだけで直れば費用は数千円で済むことがありますが、故障した部品を交換する必要があればその材料費が発生し、費用が跳ね上がります。また、データの復旧作業はパソコンの状況によって難易度に違いがあり、技術料が変動します。高難度の修理には10万円近い料金を設定している業者もあるのです。
さらに、パソコン修理の料金は以下のような要素によっても左右されます。
【パソコン修理料金の内訳】
- 基本料金
- 診断料
- 作業費
- 出張費
- 送料
- 深夜・早朝料金
- データのバックアップ費用
基本料金や診断料は、作業内容や修理の有無に関わらずかかることが多い費用です。自宅へ来て対応してくれる場合や、パソコンを配送して修理してもらう場合、深夜や早朝に早急に対処してもらう場合も、基本的にその分の費用が発生します。修理にあたって念のためデータのバックアップを取るサービスを有料で提供している業者もあります。
パソコン修理の費用はさまざまな要因によって決まるため、一概に判断することは困難です。まずは修理業者に状況確認してもらい、見積りを作成してもらいましょう。
大切なデータを守るための修理前と修理後の対策
日々の仕事や生活で活用しているパソコンには、大切なデータがたくさん入っていることでしょう。特に仕事や財産に関する情報が入っている場合、修理の際にも気を付けなければいけないことがあります。トラブルにならないように、あらかじめ確認しておきましょう。
データが消えることがある
修理の内容によっては、もともと問題のなかったデータが修理の過程で消えてしまうことがあります。例えば、不具合の原因がOSやアプリケーションの問題だった場合、ソフトを再インストールすることでデータが壊れるおそれがあります。また、HDDなどの記憶媒体に不具合があり、初期化したり媒体を交換したりすればデータも消えてしまうのです。
重要なデータが消えてしまう事態に備え、パソコンを修理に出す前にはできる限りデータのバックアップを取っておきましょう。
ちなみに、モニターやDVDドライブなどの周辺機器、電源系統の修理でデータに影響が出ることはあまりありません。まずは修理業者に不具合の原因と修理内容を確認してから、対処を検討するのもおすすめです。
個人情報を見られるおそれがある
モラルのある業者であれば、パソコンの中に入っている修理に不必要なデータをのぞき見るようなことはしません。しかし、持ち主の見ていないところでパソコンに触れるのですから、見ようと思えば見られる状況であるのは確かです。
修理に出す前には見られてはまずい個人情報などは可能な限り削除し、削除できない重要な情報はパスワードを設定して保護しておきましょう。
また、データが消えてしまったなどの不具合で復旧を依頼した場合、業者は修理がうまくできたかどうかを確認するためにどうしてもそのデータを見る必要があります。データ復旧修理から帰ってきた際は念のため、パソコンに保存されていたアカウントやパスワードなどの設定を変更しておくのが安心です。
専門店もおすすめ!パソコン修理の依頼先と選び方
パソコンに不具合が起きたときの相談できる依頼先は、大きく3種類あります。それぞれの特徴と、自分の要望にぴったりの業者を見つけるためのポイントをご紹介します。
パソコン修理の依頼先3種類のメリット・デメリット
パソコン修理を依頼できる業者は、おもに「メーカー」「家電量販店」「パソコン修理専門店」の3つです。それぞれに以下のような特徴があります。
【メーカー】
・メリット
純正の部品で修理するので直る確率が高く再発リスクが低い
保証期間内なら無償になることもある
・デメリット
費用が高い
修理完了までの期間が長い
【家電量販店】
・メリット
店舗スタッフが窓口なので気軽に相談できる
店舗独自の保証が使えることがある
・デメリット
修理自体はメーカーに委託するので修理期間が長い
修理費用以外に店舗の仲介手数料がかかることがある
【パソコン修理専門店】
・メリット
代替の部品を使うのでメーカーに比べて費用が安い
修理完了までのスピードが早い
・デメリット
業者の信頼性を見極める必要がある
修理対応できない場合がある
パソコンのメーカー保証や購入した店舗の保証がまだ期間内であれば、メーカーや家電量販店に依頼するのがおすすめです。ただし、メーカーには多数の修理依頼が集中するため、時間がかかることが多いです。
保証が過ぎている場合や、急いで修理したいというときには、パソコン修理専門店に依頼すれば対応してもらえます。メーカー純正でない代替の部品を使って修理することが多いので費用は安くなる傾向です。
一方、パソコン修理専門店には大手のメーカーや量販店と違って個人経営の業者も多く、技術レベルに差があることもあります。また、製品や個人情報の取り扱いについて信頼できる業者かどうかを見極めることも大切です。
パソコン修理業者を選ぶ際のチェックポイント
信頼性や技術レベル、サービスの善し悪しは業者によってさまざまです。どのような点に注目すれば自分の要望に合ったよい業者を見極められるか、確認しておきましょう。
・要望に合う対応形態はあるか
業者が修理を受け付けるときの形態にはおもに3種類があります。依頼主が店舗へパソコンを持って行く「持ち込み」。業者のスタッフが自宅へ来て修理してくれる「出張」。宅配便でパソコンを送る「宅配」です。
修理するのがノートパソコンで店舗が近くにあれば、持ち込みにすれば実際の状況を見てもたって相談できるのでスムーズです。持ち出すのが難しいデスクトップであれば、出張か宅配かがおすすめです。特に出張は配線などを外す作業もいらないので手間が減ります。ただし、出張や宅配では別途出張費や送料が発生します。
・会社情報や資格を開示しているか
ホームページなどに会社の住所や電話番号などの基本情報、所属している団体、スタッフが所有している資格、過去の施工実績などを記載しているかチェックしてみましょう。最低限の信頼性を確かめるためには、下調べは重要です。
・保証やサポートはあるか
もしも修理後に問題が再発したときに無償で対応してくれるなどの、保証を付けている業者を選ぶことも大切です。保証期間はどれくらいか、どのような状況の場合にどのような対応をしてくれるのかなどもチェックしておきましょう。
・料金が明瞭か
パソコン修理の料金は修理箇所や交換する部品などによって大きく変動します。そのため、見積りの金額を見ただけでは安いのか高いのか判断が難しいところがあります。公式サイトなどに状況や修理内容ごとの料金の目安を詳細に提示している業者であれば、掲載料金と見積りの料金を比較して客観的に確認ができます。
パソコン修理は相見積りもおすすめ!
よい業者を見極めるためのチェックポイントはいくつかあるものの、めぼしい業者ひとつひとつをすべてチェックしていくのは大変です。また、パソコン修理の料金は実際に見積りを取ってみなければ詳細がわかりません。
そこで、まずは3社ほどから見積りを取ってみて比較する相見積りがおすすめです。複数の業者から見積りを取ることでおおよその相場を把握し、最も安い業者を見つけることができます。また、見積り対応時の様子を見て、その業者の信頼度をある程度計ることにも役立ちます。
相見積りをする際には、見積り料や見積り後に依頼をしなかった場合のキャンセル料が発生しない業者を選びましょう。
まとめ
パソコン修理の料金は状況によって千差万別ですので、まずは見積りを取るのがおすすめです。修理に出す前にはデータのバックアップを取り、重要なデータは保護して見られないようにしておきましょう。
保証期間内に起きた不具合ならメーカーや家電量販店に、過ぎていればパソコン修理専門店に修理を依頼しましょう。デスクトップを修理したい場合は出張修理に対応しているかもチェックしてみてください。自分の要望に対応可能な業者を見つけるには、相見積りがおすすめです。必ず見積り無料の業者に相談しましょう。
弊社では、見積り無料のパソコン修理業者をご紹介しております。日本全国に加盟業者があり、24時間365日電話受け付けをしておりますので、お近くの業者を素早くご紹介することが可能です。もちろん相見積りの1社にご検討いただくことも大歓迎です。業者選びに迷ったときには、ぜひ一度ご相談ください。