多くのものがデータで管理されるようになった時代。多くのデータの保管場所であるパソコンを仕事やプライベートで使っている方も多いかと思います。大切なデータを保管してくれるパソコンですが、知らず知らずのうちにデータが流出しているなんてこともありえます。大切な会社のデータ、自分のプライバシーが流失していると思うと、恐ろしいですよね。
今回は、パソコンのデータが流出しないように、データが流出する原因や、ウイルスに感染していないかを確かめるポイント、データ流出を未然に防ぐ対策をお伝えしていきます。
パソコンのデータの流出は誰にでも起こりうるおそれがあります。自分には関係ないと思わずに、最後まで読んでいただけたら幸いです。
目次
なぜパソコンのデータが流出してしまうのか?考えられる原因
大切なデータを保管してくれるパソコン。では、どうしてパソコンのデータが流出してしまうのでしょうか?ここでは、流出する原因をお伝えしていきます。
ウイルス感染した
一つ目に考えられる原因が、ウイルスに感染したことで流出することです。ウイルスは、もともとパソコンを買ったときからあるわけではありません。主にメール、webサイト、ファイル共有ソフトから感染します。
例えば、メールだとウイルスが仕込まれているファイルを開き、ファイルを閲覧することでウイルスに感染します。Webサイトだと、閲覧しているサイトにウイルスが仕込まれており、知らず知らずの間にウイルスがダウンロードされてしまいます。
ファイル共有ソフトを使用
先述したように、ファイル共有ソフトからもウイルスに感染します。ファイル共有ソフトに、ウイルスが仕込まれているファイルが入っており、そのファイルを開くことで感染してしまいます。
フィッシング詐欺にかかった
「フィッシング詐欺」というものご存知でしょうか?フィッシング詐欺とは、インターネット上で行われる個人情報を奪うために行われる一つの詐欺行為のことです。送信者を偽って電子メールを送り付けたり、偽った電子メールから偽りのホームページに接続させたりして、個人情報を奪います。
フィッシング詐欺は、年々巧妙化しており、大手銀行や大手運送会社を偽って電子メールが送られてくるようになっています。そのため、大手銀行や運送会社を装うメールでも、不審に思う点があれば、注意が必要です。
サイバー攻撃にあった
「サイバー攻撃」とは、サーバやパソコンに対して、ネットワークを通じてデータを窃取することです。サイバー攻撃は年々増えているという統計が報告されており、気をつける必要があります。
誰かが盗みだした
データが流出する原因の一つに、誰かが盗みだしたということも考えられます。同じ会社の人のみならず、誰かが侵入して、USBメモリなどでデータを盗みだすというおそれもあります。
自分の管理不足
パソコンをうっかり落としてしまった、パソコンにロックをかけないまま席を離れてしまったなど、自分の管理不足によってデータが流出することもあります。席を離れるときはしっかりとロックをかけるなど、日ごろから注意しなければいけません。
情報漏洩!データ流出するとこんなトラブルが待っている
データを流出するとどのような問題が起こるのでしょうか?個人情報が流出するということは想定できる人が多いかと思いますが、それだけではありません。
会社のパソコンのケース
会社のデータが流出した場合は、個人のパソコンのデータが流失したときより被害が大きくなるでしょう。主に、金銭面と信用面での被害がおこります。データが流出した原因の調査、マスコミ向けの会見、謝罪広告費、クレーム処理による人件費、最悪の場合損害賠償や裁判の費用など、金銭的な被害は甚大です。
特に、多くの顧客様の個人情報を扱う会社で、データを流出すると信用をなくしてしまいます。このように会社のパソコンのデータを流出させてしまうと、個人のみならず会社全体に影響が出てしまいます。
個人のパソコンのケース
個人のパソコンのテータが流出すると、多くの被害が出てしまいます。データが流出することで、氏名、電話番号、住所、メールアドレスなどが流出してしまうのです。流出した結果、電話やメールなどによるさまざまな勧誘を頻繁に受けることが考えられます。
Webサイトに登録している方は、アカウントを乗っ取られて悪用されるおそれがあります。また、最悪の場合クレジットカードの口座番号や暗証番号が流出してしまい、自由に開門され、請求書だけ届きます。クレジットカードの情報が流出したと思ったら、早めにカード会社に連絡して対処をしてもらい必要があります。
あなたのパソコンは大丈夫?ウイルス感染チェック
ここまで、データの流出についての怖さについてお伝えしてきました。データの流出の原因の一つである「ウイルス」。ここでは、ウイルス感染を見分けるポイントについてお伝えしていきます。一度、ご自身でチェックしてみてください。
ウイルス感染すると出る症状
ウイルスに感染すると以下の症状が出ます。複数当てはまるようでしたら、ウイルスに感染しているかおそれがあります。一度、ご確認してみてください。
- ・再起動を勝手に繰り返している。
- ・自分で見覚えがないファイルがある。
- ・ファイルの拡張子が見覚えもなく変更されている。
- ・パソコンの動作が重い。
- ・勝手にメールが送信されている。
- ・ある特定のファイルやフォルダーが開けない。
ソフトを使って感染確認
上記の症状に複数当てはまるようでしたら、ソフトを使って感染を確認してみましょう。もしセキュリティソフトをあらかじめインストールしてある場合は、手動でウイルススキャンを行なうのが一番です。もしウイルスが見つかっても、手順に沿ってウイルスの除去をすればよいので安心です。
もし、セキュリティソフトをインストールしていない場合は、Windows Updateを実施することができるか、どうか試してみることでウイルス感染を確認することもできます。
自分でできる!データ流出させないための対策
ここまでデータを流出する原因や、ウイルスに感染しているかの確認方法をお伝えしてきました。しかし、可能なことならば、データを流出することは何としても避けたいですよね。ここでは、自分で行える対策についてお伝えしていきます。
【送信者がわからないメールのリンクをクリックしない】
データの流出で、最も気をつけたいのが「ウイルス感染」と「フィッシング詐欺」です。これらは、無差別に送られるスパムメールによって拡散されます。そのため、身に覚えがないメールに添付されているURLを、無暗にクリックしないようにしましょう。
現在は知り合いに成りすましてメールを送るという、巧妙な手法も取られています。知り合いだからとむやみにURLをクリックするのではなく、不自然な内容であったり、リンク先が不明な場合はURLをクリックせず、送り主の知り合いの方に一度確認をとりましょう。
【信頼のおけるソフトをダウンロードする】
新たにソフトを購入しようとしたとき、高額なソフトと同じような機能がついているにもかかわらず、無料のソフトを見たことはありませんか?一概にすべてウイルスが仕込まれているとは言えませんが、このようなソフトにウイルスが仕込まれていることもあるのです。
信頼のおけるサイトで販売されているソフトや、パッケージで配布されているソフト以外は、むらみにインストールしないようにしましょう。
【SNSで拡散されているURLには注意をする】
TwitterやFacebookなどで流れてくるURLも実は危険があります。悪意をもったユーザーの投稿や、SNSアカウントが外部から操作されてスパム投稿されていることもあります。リンクが不明なものはクリックしないようにしましょう。
まとめ
今回は、パソコンにおけるデータの流出についてお伝えしてきました。今回ご紹介したようにデータの流出は個人においても、会社においても甚大な被害を被ります。今や、多くの大切なデータが保存されている「パソコン」。パソコンからデータが流出することは避けなければいけません。
お伝えしたように自分でできる、データの流出を防ぐ方法もあります。また、自分のパソコンがウイルスに感染しているかを調べる方法もあります。大切なデータが流出してしまう前に一度お試しください。