パソコンは暑さに弱いというイメージをお持ちの方は多いかも知れません。確かに極端な高温はパソコンを使用する環境としては不適切ではありますが、逆に、寒すぎてもパソコンにはよくありません。既に12月に入り、朝晩などは特に冷え込むようになりました。お部屋の中のパソコンも、相当に冷え切っている事でしょう。そのようなパソコンを使用する際はご注意ください。
それでは、パソコンが冷えすぎるとどのようなことになるのでしょうか。頻繁に報告されるのは、エラーの発生です。その原因としては二つあり、一つは電源の出力不足です。あまりに寒ければ、電源ユニット内のコンデンサの機能が低下し、充分に電源の出力が上がりません。そうなりますと、うまく起動できないのです。もう一つは、ハードディスクの回転不良です。ハードディスクのモーター部分には潤滑剤が塗ってあるのですが、それが低温になりますと固まってしまい、モーターの回転を妨げてしまいます。
このように、パソコンが冷たくなりますとエラーが発生するようになります。しかし、だからといって急に暖かい場所にパソコンを移動させれば、内部で結露が発生して、錆びやショートの原因になります。対策としては、常に暖かい状態を保っておくか、お部屋がしっかり暖まってからパソコンの電源を入れるという方法がよろしいでしょう。それでもエラーが出る場合には、パソコン修理が必要かもしれません。一度、パソコン修理のプロに見てもらうようにしましょう。